アートアイランズ TOKYO 2020

第10回 国際現代美術展

 

2020/9/1 ~  2021/1/31

 

 

 

 

 

コロナ禍、10年目の節目にあたるアートアイランズの展示はオンライン上にてプラン作りの過程を約5ヶ月にわたり開示しつつ、最終的にプレゼンテーションを行う試みであった。後日エスキース展として都内ギャラリーと大島会場での発表となった。

Etude for Endemism

 

Endemism/On what makes the land

固有について/土地をかたちどるもの

 

 

はじめに

   

 プランを考えるには、本来なら現地へ通い出会った出来事や体験をもとに進めていくべきだろう。

   この長いコロナ自粛期間に家に篭り、アイランズに参加した去年や一昨年の記憶を掘り起こしつつ自宅のテーブルで大島のことに思いを馳せるのはなんとも不思議なことだった。 言葉にできなかった些細なことほど、感覚がかえって鮮やかなのだ。

   世間ではちらほらと暗いニュースがあったり、慣れない生活習慣に日々集中に欠け、当然記憶の掘り起こしは漫然と広がるばかりで中々方向性が絞れず、しばらくタイトルを決めかねていた。

   しかし「時間が解決」とはよく言ったものだ。

   思いついたことをつらつらと箇条書きしているうちに、なんとか着地点を定めることができたように思う。このプランは最低一年以上の長期展示を想定したもので、場所の確保やメンテナンスなど条件的に難しいだろう。

                       

    今回のわたしのエスキースは、プラン作成までのいきさつを2つ。

    思いついた箇条書きなど、言葉によるものである。

 

    いつか良き日にこのプランが実現することを願って。