ほぼ同時期開催の群馬県 中之条ビエンナーレと、福島県土湯アラフドアートアニュアル。
異なるふたつの土地で、赤い庵を展開。
来場者はランダムに置かれた鉛筆と荷札を使い、自由に言葉を綴り、好きな所へ吊るす事が出来る。
展示最終日にはそれぞれの土地の空気や感情を孕む、違ったふたつの庵が完成する。
赤の庵 Red
Hermitage
ここは
最も個人的な場所である。
しがらみ抜きの、体裁なしの、教育的でも啓蒙的でもない、
思い思いの言葉のカケラをひっそり荷札に託す場所。
大切な事、些細な事、くだらない事、忘れられない事。
血流のように隅々まで流れ込む、この大地の豊かな水のかたちを
拝借し雨が土に、土から天へと途切れることなく循環するように、
個々の思いが巡り巡るのを祈って。
ここは
最も個人的な、欲すればいつ何処にでも存在し得る場所である。